眼精疲労にはさまざまな原因が考えられますが、その1つとなっているのがストレスです。ストレスとは、仕事や周りの環境など外部からの刺激により心や体が負荷を受け、心や体に問題が現れることを言います。
ストレスを感じると、交感神経を活発にさせる働きがある物質が分泌されるのです。交感神経は血流を促進させ、活動を活発にするためのエネルギーが湧いてくる神経系となります。これが活発になりすぎると、体を休ませるための神経系である副交感神経の働きを抑えてしまうのです。
そのため、この2つの神経系で成り立っている自律神経のバランスが崩れ、体をうまく調整できなくなり内臓機能が悪くなります。さらにストレスを感じ続けると、感情が不安定になったり物事の考え方や行動に大きな影響が出たりと心にも大きな負担です。
このように、心や体に大きな影響を与えてしまうストレスは、頭痛や発熱、肌荒れ、下痢、脳卒中など体のあちこちに疾患を引き起こします。その中の1つが眼精疲労で、まぶたの痙攣やドライアイのほか、まばたきの回数の増加や減少などの症状が起こるのです。
眼精疲労以外にも、ストレスによって視力が下がったり痛みや渇きを感じたり、歪んだりダブって見えたりと様々な症状が起こります。それだけでなく、高血圧による高血圧性網膜症などそのほかの疾患により目の疾患が併発することもあるのです。ストレスを感じたときはできる限り早くの原因を取り除き、長時間緊張状態が続かないように気をつけましょう。